コロナ騒動で免疫が大事、免疫力をあげよう!と言ってもその仕組みってあまりよく知られいないかもしれません。
免疫学の権威ー阿保徹先生の本からまとめてみたいと思います。
阿保先生は自律神経免疫学として、体全体から総合的に理解するという視点からアレルギー性疾患と自己免疫疾患は実はまったく逆の生体反応から起きているといわれています。
アロマテラピーの役割も身体の恒常性を保つということを大切にしています。(ホメオスタシス)という言葉が使われます。
身体の調子が悪くなったら、私たちの身体は本来もとに戻そうとする力が備わっています。
その力をサポートするのがアロマテラピーであり、波動療法であると思っています。
では本からの引用です。
■免疫とは・・・・「疫病」(伝染病)から「免」れるということ。
狭い意味では・・・一度かかった病気(感染症)には二度とかからないこと。
広い意味(現在)・・・体内の異物を排除する防衛システム
□何から排除するのか
・外から侵入したもの・・・1.病原となる細菌・ウイルス
2.移植や輸血による他人の細胞
3.傷口から侵入した異物・毒素
・体内で発生したもの・・・1.老廃した細胞
2.がんなどの異物な細胞
■感染症・・・・・いままさに騒動を起こしている新型コロナウイルスもインフルエンザもそうですがそういう感染症を引き起こす細菌やウイルスが体内に入り活動することです。
特別なウイルスだけではなく、無数の微生物が私たちの周りには存在しています。
□体の防御システム(皮膚組織・粘膜組織)
1.目 ー 涙液 (目を潤すだけでなく、含まれる酵素で殺菌)
2.鼻・口ー 鼻水・痰・鼻毛 (侵入した異物を洗い流す)
3.胃 ー 胃液 (塩酸や酵素を含み口から入ってきた異物を殺菌)
4.皮膚 − 汗・角質 (表面に存在する細菌の働きで弱酸性に保ち、細菌を繁殖させない。汗や角質は付着した異物とともに垢となって排出)
5.咽頭・気道 − 粘液・線毛 (表面にある線毛が杯細胞から分泌される粘膜が覆われていて、粘液でゴミなどを捕らえ線毛運動で口から痰として排出する)
6.小腸・大腸 − 腸内細菌 (数百種の細菌が病原菌の繁殖を防ぐ)
7.子宮 − 酸性環境 (常在菌が粘膜上で酸性を維持、細菌の繁殖を防ぐ)
□免疫細胞が集まる組織
【古くからの免疫組織】・・・海で生きていたころから備わっているもの(3億6000万年前からある)
1.肝臓
2.涙腺
3.耳下腺
4.扁桃 −リンパ球のかたまり
5.顎下線
6.乳腺
7.肝臓 −胸腺外分化T細胞
8.皮膚
9.腸管 −
10.虫垂 −リンパ球のかたまり
11.子宮
【新しい免疫組織】・・・・海から陸にあがった時に進化したもの。
1.胸腺 − リンパの学校。胸腺の皮質で分裂したT細胞はヘルパーT細胞とキラーT細胞となって髄質から血管に出ていく。
(20歳を過ぎるとどんどん萎縮する)
2.リンパ節 − リンパ管の関所。マクロファージ、樹状細胞
3.脾臓 − 血液をつくり(胎児期)、古い赤血球を壊す役割と血液内の異物をチェック。T細胞
※リンパ濾胞(ろほう)・・・リンパ節で異物を攻撃、リンパ球T細胞・B細胞が分裂、増殖してリンパ節の組織が大きくなること
=“リンパが腫れる” ということに。
□血液細胞
白血球 − 免疫を担う。大きくは下の3つに分けられます。
1.単球ー・・・全身に分布して、貪食・抗原提示(リンパ球に外敵の侵入を知らせる)・古くなった自己細胞の排除。1ヶ月〜1年の寿命。
・マクロファージ(大食細胞)
・樹状細胞
2.顆粒球・・・白血球の60%を占める。加水分解酵素と活性酸素を利用して殺菌。侵入者を貪食して討ち死にする。その時に活性酸素を放出。討ち死にしなくても1日〜2日の寿命。
※傷口の浸出液(膿)はそれは顆粒球や細菌の死骸なんだそう。
・好中球ー顆粒球の90%を占める。大きな細胞でも丸のみできる。
・好酸球ー寄生虫やアレルギー疾患の時に増加
・好塩基球ー炎症部位の血管を拡張させ、好中球の働きを助ける
3.リンパ球 (NK細胞・胸腺外分化T細胞(肝臓や腸管で作られる)・胸腺由来T細胞・B細胞)・・・・異物にくっついて攻撃する
※NK細胞(ナチュラルキラー)細胞ーがん細胞など体内で生まれた異常細胞を殺す。
【自然免疫(細菌が得意)】・・・・・生まれつきもっている免疫。マクロファージ、顆粒球、NK細胞
外敵を発見したらすぐに動く“食べて攻撃” =貪食
【獲得免疫(成長とともに得る免疫システム)】・・・・リンパ球のT細胞とB細胞
はしかにかかると二度とかからないのはこの獲得免疫のおかげ。
特定の抗原を記憶して、二度目に侵入したら即攻撃する。
※B細胞ー免疫ブログリンという抗体をつくる免疫細胞。敵が侵入すると免疫グロブリンを放出して捕らえる。
□免疫細胞のコントロールは自律神経
・交感神経優位→顆粒球が多くなる→組織障害の病気にかかりやすい。(胃炎・胃潰瘍・がん・心筋梗塞)
・副交感神経優位 → リンパ球が多くなる→アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎・ぜんそく、花粉症)
※快適すぎる生活ー冷暖房完備、過食、運動不足など生活上のストレスが非常に少ないことが誘因。
結局、体は素晴らしいシステムを本来もっていて、多少のことでは負けないようになっているのです。
どちらかに傾いた生活、環境になった時に体の免疫システムが正常に働いてくれるような体にしておくことこそが、なによりの予防です。
これからいろんなウイルスがいつ発生するかわかりません。
薬に頼りすぎない生活。
程度なストレス。甘やかしすぎない生活。
十分な睡眠。
添加物のない、少ない食事を心がけることが一番です。
ニュースキャン周波数コース には上記にあるような免疫細胞、免疫組織、自律神経とあらゆる箇所を選択して、その部位にその部位の周波数を送ることで整えて働きを高めることができるのです。
パソコンの画面でその箇所の今の状態、そして周波数セラピーすることで整っていく様子も見ることができます。