12月のオプションクーポンでフェイシャルコースをサービスしていますが、どういう仕組みでたるんでくるのかを解説してみたいと思います。

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土台となる表在筋膜(SMAS)ーリフトアップ層といわれる(美容医療リフトではここにアプローチ)
・支柱となる靭帯(リガメント)ー皮膚を骨に固定するスジ状の柱
・ボリュームと位置が決まる脂肪パッドー年齢とともに萎縮、下垂が起きる
・リフトアップの支えとなる表情筋ー持ち上げに働く筋肉と下に引っ張ってしまう筋肉がある
・むくみの原因であるリンパー下にたまる性質があるためたるみ感を強める
・筋肉を制御する顔面神経ーSMAS層の下を走る運動神経。この神経が弱ると筋力低下に。また過緊張でも歪みがでる。
この6つが複合的に衰えることでたるみの原因のとなり、また反対にケアすることで引き締まった顔になります。
そうなると美容医療などでここだけというアプローチ(ボトックス注射など)をしたら老化の原因すべてにアプローチできるわけではないので、やっぱりなんだかいびつな感じがするのは否めないと思うのです。
◎年齢別のたるみの原因は
20代:むくみ、筋肉バランス、姿勢
30代:SMAS(表在筋膜)のゆるみ、浅層脂肪の下垂開始
40代:骨吸収・靭帯の緩み、深層脂肪の萎縮
50代:皮膚のハリ低下、支持構造崩壊
60代:骨・脂肪・皮膚の総合的喪失
なんだか書いていて落ち込んできますが、現実はそうなのです。
さらに落ち込むことに、こういう老化による衰えで起こる見た目の変化はというと
◎年齢別見た目の変化
20代:構造的変化はほとんどなく、生活習慣ー噛みしめによる表情筋の過緊張やスマホ首によるフェイスラインの緩みが起きる。
30代:たるみのスタート地点。ほうれい線が出始める、頬の位置がやや下がる、ゴルゴラインの初期、口角が下がりやすくなる。
40代:顔が縦に落ちていくのが一番わかる時期。ほうれい線が深くなる、マリオネットラインが出る、フェイスラインが崩れてくる、目の下のたるみが強くなる、頬のボリュームが横ではなく、下方向に移動する。
50代:構造的変化と皮膚の変化が同時に進む。たるみが一気に顕著に。二重アゴが固定化、首~フェイスラインの境界が曖昧に、ほうれい線、マリオネットラインが固定化する。
60代:皮膚+骨格+脂肪の減少のトリプルダメージ。首のたるみ、頬のボリュームロス、フェイスラインの崩壊、口元のしぼみ、鼻下が伸びる、目周りの落ち込みが顕著。
特に年齢がいくと体は絞りたいけど、お顔はふっくらが良いのではと思うのです。
そのためには“脂肪パッド”を維持したいものなのですが、どうしたらいいでしょう。
◎脂肪パッドを維持するためにできること5つ
1.急激な体重変動を避ける
脂肪パッドは体重減少の影響を受けやすく、特に頬の土台は痩せると減りやすく、戻りにくいとされています。
2.紫外線ダメージを避ける
UVAは真皮だけでなく、脂肪細胞にもダメージを与えることが確認されています。➡日焼け止めは(PA++++)のものを。
3.コラーゲンの維持
脂肪を支える真皮や靭帯を強くすることで、位置を維持しやすくなります。
➡ビタミンC、タンパク質をしっかり摂って、睡眠時間も確保することが大切!(よく寝ることで成長ホルモンが分泌され真皮の修復につながります)
4.表情筋の使い方の改善
脂肪パッドは筋肉に上に乗っているので、筋バランスが悪いと引っ張られて下がりやすくなります。
➡噛み締め癖を減らす(咬筋の過緊張により頬がこけます)、口角を下げずに、上げるクセづけをする
5.血流をよくする
深層脂肪は栄養が行き届きにくいため血行不良が続くと萎縮が早まりやすい
➡ホットタオル5分、首、鎖骨周りを優しくほぐす、肩こりを改善することで顔の血流も改善しやすくなります。
フェイシャルや外科的アプローチでは一時的になりやすく、日々進んでいく老化というサガに逆らうことは難しいのですが、なんでも手をかけることでよい状態を維持していくことは可能です。
叶音~かのん~でご提案しているニュースキャンコースはこういうことから多角的にリフトアップさせるアプローチが可能です。
血流は全身に及びますし、筋肉、脂肪細胞、リンパの流れ、顔面神経、さらにはホルモン、コラーゲン、線維芽細胞、まぶたなど周波数という方向からアプローチできるのです。
総合的に全身のブライトエイジングのための美容サロンでもあり健康サロンでもあります。